自分の存在は脳の記憶である

原田正文です。

 

もしも記憶喪失になったら。
今までの思い出は消えてしまいます。
自分が何者かも思い出せません。

家族のことも忘れてしまえば、

赤の他人の写真を見せられ
「これがあなたの親ですよ」と
言われても信じてしまうでしょう。

 

 

つまり、

記憶が変われば
「自分がどこの誰なのか」すら
すり替わってしまうってことです。

 

あなたが自覚しているあなた。

それは脳の中のデータなんです。
今ここにいないんです。記憶の中。

 

 

そのデータはときに、
事実さえ変えてしまいます。

 

歴史上の人物について、

「本当は存在しなかったんじゃないか?」
「実はこの人って
こういう陰謀があったんじゃないか?」
「これは誰かが作った創作だ」

あとからいろいろ出てきて、
教科書に書かれてることも
どんどん変わります。

 

解釈は変わっていくんですね。

 

 

過去がこうだった、
経験ではこうだった、
親がこうだった。

って記憶があなたにもあるだろうけど、
それだって本当かどうか怪しいです。

 

だから決めつけないことです。

 

「これはこうだ」って
思ってしまわないほうがいい。
違う事実があるかもしれないから。

 

 

 

僕たちは、
目の前の物事を自分の「物差し」で
解釈しています。

その「物差し」は
どこで手に入れたかというと…

両親や先生から
もらったものだったりします。

 

 

自分が信じていること。
そこに固執しなければ、
あなたは何にでもなれます。

もともと何者でもないから。

 

悩んだり苦しんだりする
必要もないです。

 

 

原田正文