極寒の地で冷蔵庫を売るには?

原田正文です。

“エスキモーに
 冷蔵庫を売ってください”

と言われたらどうするか・・・?

有名な話なので、
ビジネス書などを読んでいる方は、
ご存知かと思います。

エスキモーが住む大地は
氷点下の非常に寒い場所にあるため、
食べ物が腐ることはありません。

だったら需要があるのは、
高温多湿で食べ物がすぐに腐ってしまうところ。
冷蔵庫を売るなら、そっちの方がいい。

と多くの人が思います。

“需要があるところで販売する”

たしかに、これは基本です。

しかしそれって
市場調査をすれば
誰でも気づくことで、

すぐに競合他社が
生まれてきてしまいます。

では最初の話に戻って、

エスキモーに冷蔵庫を売るのは
不可能なのでしょうか?

食べ物を冷蔵庫に入れなくても
食料の保存には不自由していません。

では、どうしたら売れると思いますか?

・・

・・・・・・

経営学者のドラッカーによると、

“冷蔵庫の機能の定義を変えれば”
エスキモーにも
売ることが可能になります。

食品を腐らない為の機器ではなく、
「食品を凍らせない機器」
として売ることなんだそうです。

商品の本質や特性を考えての
発想の転換ですね。

それくらい分かるよ、とか
なんだそんなことか、とか
思うかもしれませんが…

これくらいの
発想の転換をするかしないかで、

商品が売れる・売れないは
左右されているんですね。

それに、

これができなくて
苦労している人は
世の中にごまんといます。

あなたもビジネスをやっているなら、

今とは違う角度から
商品を見つめ直してみましょう。

人気を爆発させる
意外なヒントに
気づくかもしれません。

原田正文