自由を使える人、使えない人

原田正文です。

昨日、

「まったくルールのない会社が
ブラジルにある」
って話をしました。

会社に行っても行かなくてもいいし、
給料も自分で決めていいし、
経費も勝手に使っていいし、

すべてが自己申告で
それをチェックする人もいない。

長期計画もなければ事業計画書もなく、
ミッションもビジョンもない状態で

どうやって何十年も
5000人の従業員を抱え、
1000億円の売り上げを上げているのか。

あなたはどう思いますか?

想像してみてください。

もしもあなたが、
「お前に任せた、好きにしていい。
経費もいくらでも使っていい。
報告もしなくていいからやってみろ」

と社長からも上司からも
100%任せられたとしましょう。

そうなった時、
どう感じると思いますか?

「じゃあどうやってサボろう」
「経費を使って好き放題しよう」

…なんて思うでしょうか?

きっと、
「どうにか結果を出そう」と
必死になるのではないでしょうか?

みんな自由になりたいとは言うけど、
本当に自由になるには
自己責任がついてきます。

自由を有効に使えるのは、
自分が自分にした約束を
守れる人だけです。

それさえ守れる人なら
勝手にやっても結果を出します。

宝くじに当たって
いきなり大金を得た人は、
大抵その後に貧乏になるといいます。

得た自由や富が使える器じゃないと、
結局すべて失うんですね。

そういう人は自由であるより、

毎日決まった時間に会社にいって
やることを与えられて
縛られてるほうが楽でしょう。

起業をするのも同じです。

一見起業家は自由な
イメージがあるけど、

いろんなことに対して自分を律して
自分で決定し行動できないと、
うまくいきません。

要するに、
投資したもので結果が出れば、
何をしたっていいわけです。

自分で起業するのも、
会社にいるのも、
どっちが正しいとか決まりはありません。

このブラジルの会社は

例えば自分が「この商品を50個売ります」
と言ったなら、
50個売りさえすれば
どこで何しようと構わないわけです。

もし自分が約束したことを
やぶっちゃったら、
周りが見ていますから
いられなくなります。

自立できない人は、
自分からいなくなります。

ついていけなくなるし、
周りもそれを許さないし。

大人として約束を守れ、
ってことです。

待ち合わせの約束をしたなら、
その時間通りに行く。

大切な人の結婚式に誘われたら、
なんとかして行く。

そんなテンションで会社をしてます。

うちの会社も真似してますが、
なかなか難しいですね(笑)

「自由になりたい」と
起業に憧れるのもいいですが、

自由を使いこなせるマインドを作れるか?
それが大事です。

原田正文