思い切って捨てることが大切

原田正文です。

人生そこそこうまくいっていると、
手に入れたものを
手放せなくなります。

そうなると、
現状に縛られてしまい
それ以上進むことができません。

さらなる高みを目指すなら、
現状を変えたいと思うなら、
今持っている成功は
捨てないといけません。

人には経歴がありますが、
それはそもそも
「記憶」でしかないもので
手元にあるものではないです。

記憶喪失になったら
経歴はなくなってしまいます。

立場も成功もそんなもので、
大事に持っていたとしても
いずれ時がくればなくなるもの。

記憶となって、
そして消えてしまいます。

人間である以上は、
誰でも最後は死にます。

たとえ今手に入れているものを
必死で離すまいとしても、
死ぬときは
何も持っていけません。

今あなたが
しがみついているものは
何ですか?

それが原因で、
可能性やチャンスを
無駄にしてしまってませんか?

会社での立場、
家族や友達、

僕たちはいろいろ立場を取ってきて、
いろいろ我慢しています。

その立場をキープするため。

ただ、
現状にしがみつくと
成長がストップしてしまいます。

人間が抱えられることには
限界があるので、
何もかも持つことはできません。

手に入れた成功は捨て、
また新しい成功に向かわないと
成長が止まってしまいます。

僕は高級品をあまり買いません。

高級品を持つと、
全部揃えたくなってしまいます。

例えば、
超良いソファーを
何百万かで買うとして、

そうなると
テーブルも高級品、
ベッドも高級品、
と全部揃えたくなります。

バランスがあるから。

車も一緒です。

一回高級なものを買うと
ハマってしまいます。

そこから抜けられなくなって、
また大金をつぎ込んで
永遠にループします。

だけど、それって結局、
自己満足。

全部、高級品を揃えたくなるのも
車にこだわっても
その先には何もないです。

高価な買い物にハマってしまうと、
持ち物や収入で
「自分はすごい」って
思ってしまいます。

自分の価値が、
持ち物基準になります。

そしてそこに縛られます。

「今の立場を手放したくない」
って思うようになり、
必死に現状にしがみつきます。

自分のアイデンティティが
物で決まってしまうって、
悲しいことだと思うんです。

その人の人間性ではなく

どれだけお金を持っているか、
どれだけ高価な物を持っているか、
が価値の基準になってしまう。

でもそれらは、
結局死ぬ時には
全部手放さなければいけません。

自分じゃないから。

着ている服だって
自分じゃない。

多くの人は、
そこを履き違えています。

自分がかっこいいと思う
成功に踊らされてます。

そうじゃなく
手に入れては捨て、
手に入れては捨て、
を繰り返していると

最終的に一番しっくりくるものに
落ち着きます。

それが高級品とは限りません。

自分にとって
一番しっくりくるもの、
それを探すのが
人生の醍醐味です。

得ては手放し、
得ては手放し、
自分を一番輝かせるものが
最終的に残ります。

それが自分に合うかどうかは
手に入れてみなければ
わかりません。

試さないと、
今の自分にしがみついてしまいます。

「今が最高だ」
「今がベストだ」、と。

しかし、
それを思い切って捨ててこそ
もっと良い居場所が見つかります。

原田正文