急がば回れ

僕たち人間は楽したい生き物です。

できれば働きたくない。
できればもっと寝ていたい。

そんな風に思いますが、
そんな風では出世できませんし、
生活もできなくなります。

それがわかっているので、
自分に鞭打って行動します。

「急がば回れ」と言います。

楽をしようと思って始めたことが、
結局、遠回りになってしまった経験を
したことありますか?

きっと多くの人があるでしょう。

楽に稼げるとか、
聞くだけで英会話が話せるようになる
と言われてやってみたけど、
全然上達しなかったり。

楽をしようと思うとその時は楽ですが、
結局、自分のためになりません。

楽ばかりを狙っていたら、あとあと
しんどい思いをすることになります。

それよりも難しい、厳しい道を
選んでやりましょう。

最初は大変ですが、大変な思いを
してでもそれを成し遂げれば、
それは実力にも自信にもなります。

それを繰り返していたら、
楽な方法を選んでいる人よりも
はるかに実力がついてきます。

着実に成功の道を歩みだします。

厳しい難しい道だと思っても、
実際に取り掛かってみたら
そうでもなかったということは
よくあります。

やったことがなくても、
今までの経験から自分には難しい
と勝手に判断してしまいます。

不安が首をもたげ、
できないと思ってしまいます。

厳しい道をそのつど選んでいると、
だんだんそうすることに慣れてきます。

挑戦して成し遂げてきた経験が増えれば、
以前より取り越し苦労なく挑戦できます。

最初は大変でもだんだんと
楽になっていきます。

経験を重ね、実力もついてきて
成功の階段を着実に登っていきます。

楽な道を選んでいると、
楽に進んでいるようですが、
だんだんと苦しくなってきます。

うまくいくのは最初だけです。

そのうち物事がスムーズに
進まなくなってしまいます。

一気に成功して一躍有名になった人が
2、3年後には消えていなくなった
というケースは枚挙にいとまがありません。
ビジネスにしろ芸能界にしろ。

学生時代に「こいつ、すごいな」
と思っていたヤツが、大手の有名企業に
就職してバリバリと働いてて、

「頭のいいやつはやっぱ、
出世するんだな」と思っていても、
10年近く経つと、

鬱になって休職中とか、
多額の借金抱えて夜逃げしたとか
いう話も聞きます。

おとなしくて目立たなかった人が
アーティストになって成功していたり。

人の未来は予測がつきません。

早く成功すればいい
というものでもありません。

下積みが長くても、その分
コツコツ着実に力をつけていくなら、
それは不動の力となり得ます。

大器晩成だとしても揺るがない成功を
手に入れることができるでしょう。

たまたま当たったビジネスを
自分の実力だと過信していると
景気が悪化した時などにボロが出ます。

ビジネスがうまくいっているときは
特に過信しやすいとき。

順調にずっと登りつづけていける
という錯覚に陥ります。

大きな勝負に出ようとした時、
時流の流れが変わり、
ガタンと崩れてしまいます。

状況が悪くなって初めて、
上手くいっていたのは自分の実力
だけでなかったことに気づきます。

気付いた時は既に遅いです。

地味にコツコツと頑張っているのに
芳しい成果が出てないと、

「自分は才能がないのではないか?」
「自分は運がないのではないか?」
と疑ってしまいます。

長期的に見れば、
そういう人がだんだんと才覚を
表してくるやもしれません。

末長く成功していたいと思うなら、
焦りすぎないことです。

また遅咲きでもいいじゃないですか。

毎日少しずつでも確実に進んでいけば、
積もり積もったその力はちゃんと
あなたに良い結果をもたらします。

原田正文