できるだけ楽したいあなたへ

今の時代はとても便利になりました。
いろんなものが自動になっています。

こちらが手を出さなくても
勝手に動いてくれます。

今後もこの傾向は増していって、
スマホで遠隔操作とか、
今以上にもっといろんなことが
できるようになるでしょう。

そのうちスマホを持つことも
なくなり、メガネをかけるとか、
体に何かを埋め込むとか、
別のアイテムで操作できるように
なるでしょう。

最近は自動ドアは当たり前に
なっています。

手動ドアの前で、手動だと気づかずに
じっと開くのを待ってしまう、
なんてこともあります。

蛇口にしても、手を伸ばして、
「あれ?水が出ない?」と思ったら、
蛇口をひねらないといけなかった
ことに気づくとか。

家電機器もボタンを押せば、
必要なことをしてくれます。

以前のように、自分で動かしたり、
選んだりする手間が減っています。

それはそれで便利でいいですが、
便利になりすぎて、人間の本来の
機能が退化しているのではないか
と思うこともあります。

昭和の時代は、根性論や
ハングリー精神が流行りました。

みんなが汗水流して頑張ってなんぼ、
という世界がありましたが、
今はそういうのはウケません。

できるだけ楽したい
という風潮があります。

マーケティングでも、
楽して儲けよう的なものがウケるので、
そういうコピーライティングが
わんさか出てきました。

クリックひとつで月収50万とか、
1日10分で億万長者、みたいな。

しかしそれはもう飽和状態で
みんながそういうのに疲れてきています。

今も、
読むだけで、聞くだけで、
祈るだけで、願いが叶う、
という類は人気があります。

誰でも、簡単に、我が家でできる。

そういうのが売れるということは、
みんな、楽したいんですね。

楽したいけど、楽できてないから、
またそういうものを見つけると、
つい手を出します。

宝くじをつい買ってしまうのと
同じ原理です。

ある程度、それらをやってみても
何も変わらないことに気づいた人は、

楽ばかりを求めているのは
現実逃避だと気づき始めます。

苦労したほうがいいと言いたい
わけではありません。

ただ楽ばかり追い求めていては
成長できません。

自分が成長しなければ、
仕事で成功するのも難しくなります。

働かなくていい、寝て暮らせる。

そういう楽は、ある程度やると
飽きてきます。

人生、面白味がなくなります。

やりたいことができていたら
楽しいです。

苦しくても辛くても、楽しいです。
楽ではないけど、充実しています。

必死で崖っぷちに立つことが
あっても本望です。

手抜きの楽ではなく、
成長できるという楽しみ。

本気で何かに向かえる
全身全霊をかけることができる

そういう楽しみ。

それは「〇〇するだけで」という
お手軽な楽さを求めていては
手に入らないものです。

本気の人生の楽しみ方が見つかれば、
仕事はお金を稼ぐためだけでなく、
贅沢な生活のためでもなく、

自分をどこまでも成長させてくれる
ライフワークとなります。

さらなる高みを目指して
進んでいくことが楽しくなります。

原田正文