才能が発揮できる場

クイズです。

同じ種類の植物の鉢植えが二つありました。

一つはとてもよく育ち、
もう一方は途中で枯れてしまいました。

なぜでしょうか?

実は、よく育った方は、その植物に
あった温度、水、日光、栄養が
与えられてました。

もう一方は、その植物に適しない
環境に置かれていたため、育つこと
ができませんでした。

なーんだ、ひねりも全くない
答えじゃないですか…

という話なんですけども。

これって人にも言えます。

職場の誰かが足手まといになる、
成果があげられないというとき、

その人自身に問題があるのか?

それとも、その人がいる環境や
仕事内容がその人に適切かどうか?

見定める必要があります。

水が必要な植物に水をやらないと
枯れてしまいますし、

乾燥している土を好む植物に、
水をやりすぎれば、やはり枯れます。

仕事ができない人がいると、
その人ができない人なのだと
思ってしまいがちです。

しかし実際は環境がその人にとって
やりづらい場であることも考えられます。

人事で誰をどこに配置するか?

それによって物事がどんどんと
進むこともあれば、スムーズに
流れなくなることもあります。

一人の人が優秀であるだけでは、
大きなことは成し遂げられません。

チーム全体でお互いの盲点を補い合い、
それぞれが自分の強みが発揮できる
ようにすべきです。

自分の才能が生かせないところでは、
誰だってうまくいきません。

日本の教育は、
できないことができるように、
とやらせる傾向があります。

それも大事ですが、そのために
伸ばせるところが伸ばせないまま、

自分は才能がない人間なんだと
思い込んでしまうことがあります。

スポーツが苦手だけど、
計算が得意だという人もいます。

論理的に考えるのは得意だけど、
クリエイティブな発想は全然ダメ
という人もいます。

強みだけにフォーカスしても
アンバランスですし、

弱みにフォーカスしても
成果はなかなかでません。

かといって、全てを平均的に
できるようになるのが大事か?
と言えば、そうでもありません。

チームで一つのブレインだと思えば、
一人一人が自分の得意分野で
活躍できる方が、苦手を克服しようと
時間をかけるよりも効率が良くなります。

人間にもいろんなタイプの人がいます。

一緒にいることで創発を生み、
仕事がスムーズに進む関係性もあれば、

一緒に仕事をさせるとストレスが溜まり、
パフォーマンスが落ちる関係性もあります。

個人の適正とともに、
人間関係のバランスも考慮する
必要があります。

原田正文