頭の中の本棚

原田正文です。

「自分は幸せじゃない」とか
「すぐ失敗する」とか
「いつもダメだ」とか…

そういうことを言う人がいますが、

それは“主観”でしか
物事を見ていないだけです。

幼い頃からの経験とか価値観で
勝手に作り上げた信念に左右されてます。

だから、たいてい偏っています。

親がいた時はこうだった、
若い頃はこうだった、
ひと昔前はこうだった、

とか言うのは意味がありません。
今はもう存在しないものだからです。

つまり、過去の記憶や解釈です。

子供の頃から、
何か出来事が起きたり
感情が動いたりしたとき

それは記憶になって
その人に蓄積されていきます。

自分の頭の中の本棚に
どんどん本が増えていく
イメージです。

犬に噛まれたことがある人は、
「犬は怖い、危ない、近づくな」
と言う本が本棚にしまってあります。

逆の例も然りで、

ギャンブルで美味しい思いをした人は
「ギャンブルは稼げる、楽しい」
と言う本が本棚にしまってあります。

しかしそれは過去の話です。
今となっては、
その本はもう役に立ちません。

“主観”でしか見てなくて、
客観的ではありません。

過去の終わったことに基づいても、
今がそうだとは限りません。

過去に生きていて、
今に生きていないんです。

僕たちは、
記憶という見えないものに
支配されて戦っています。

言ってみれば、
記憶こそが「人」です。

でもそれは所詮、記憶。

情報です。

形のある確かなものではありません。

だから、それを基準にして
考えないほうがいいです。

経験や記憶を基準にするより、
疑ってかかるほうがいい。

常に情報を更新したほうがいい。

もしもあなたが今、
「人生うまくいっていない」
と思うならなおさらです。

あなたの中の本棚の、

うまくいかない本をキープしても
うまくいくはずがないです。

記憶は本棚の中にある本だから、
それを違う本に変えれば
基準も変わって人生も変えられます。

だから、
入ってくる情報は何事も
初めて聞くかのように聞いてください。

まっさらな気持ちで学んでください。

あたまの中の本棚に
ゴシップ雑誌やら三流小説ばかり
並べてもだめです。

原理原則を伝えている名著だとか、
成功者の自伝とかに変えていく。

そうすると、
同じものを見たり体験しても
受け取り方が変わります。

チャンスはどこにでも転がっています。
それに気づけるようになりましょう。

原田正文