売れるコンセプトって何なのか?
それは全体を貫く基本的な概念です。
コアなメッセージ。
それを聞くだけ、見るだけで、
欲しい!と思わせたり、
もっと話を聞きたいと思わせるような
強烈なメッセージです。
「これはダイエットに効きます!」
と言っても、どこにでもあるダイエット
の一つだと思ってしまいます。
振り向く人はあまりいないでしょう。
「飲むだけで痩せるサプリ」と言えば、
楽に痩せたいと思っている人が
振り向く確率が上がります。
「女性で、リバウンドのないダイエットを
探している方向けの飲むだけで痩せるサプリ」
と言えば、これに該当する女性が
興味を持つでしょう。
ターゲットとなる人たちが
思わず振り向いて手を伸ばしたく
なるようなメッセージ。
それを端的に表しているのが
売れるコンセプトとなります。
つまりメッセージです。
そのメッセージがストレートに
ハートにドンと届けば強烈です。
それが視覚、聴覚共に刺激されると、
強いですね。
見た目のインパクトと、
音、言葉の響きによるインパクト。
コカコーラ。
コカコーラは、コカ・コーラと
その音のリズムがいいですね。
韻を踏んだり、リズムがあるものは
覚えられやすいです。
そしてCoca.Colaの文字と赤色も
セットになって印象に残ります。
iPhone, iMac, iPad。
言いやすいし、覚えやすいし、
[i]がつけば、Apple製品と思います。
ジョブズがiPodを発表した時に、
「iPod。1000曲をポケットに。」
という大変シンプルで
わかりやすい表現でした。
「iPodは、直径1.8インチ、
薄さは0.2インチの超薄型の
HDDドライブで、5GBで
160kbpsの曲が1000曲入ります。」
と言ったとしても、
全然頭に入ってこなくて、
想像ができません。
しかし「1000曲をポケットに」と言えば、
ポケットサイズのiPodに1000曲入れて
持ち歩けることがストレートに伝わります。
コンセプトがわかりやすく、
お客様のニーズにダイレクトに響き、
リズム感やインパクトのあるネーミング
であれば、とても魅力的な商品に見えます。
原田正文