「昔は良かった…。」
こういうことを言う人がいます。
「今時の若者は…」
とか。
年配の方に多いです。
年を経ていくにつれ、
過去が増えていきます。
過去が増えるほど、
未来が減っていくように感じます。
僕たちは大人になるに従って
いろんなしがらみが出てきます。
仕事がある。会社がある。
無下にできない人間関係がある。
家族がいる、など。
僕たちは目標を持って生きています。
目標がなければ生きていけません。
一番ベースになる目標は、
生き延びること。
一つの生命体として、
「生存」は欠かせない目標です。
卒業、大学、就職、結婚、出産と、
生きているといろんな節目があります。
仕事のプロジェクトが終わった時も
一つの節目。
力を注いでいたプロジェクトほど
終わった時には気が抜けてしまいます。
終わったという達成感の後には、
喪失感、虚無感が訪れます。
長年勤めていた会社を定年退職した
時もそんな感じでしょうね、きっと。
人は目標を持たないと生きていけません。
良い人間関係を持っていなかったり、
人生の目標が低い人は寿命が短いそうです。
反対に、大きな目標を持っている人は
長生きする傾向にあります。
人は生きる意味を求めます。
「昔は良かった」とか、
「昔は俺はこうだった」と
過去の自慢話を繰り返しする人がいます。
認めて欲しい気持ちはわかりますが、
過去の良さばかりをいう人は、
今現在が受け入れられていません。
だから過去に目がいってしまいます。
現状をしっかりと見つめて把握してこそ、
次にどうすればいいかが見えてきます。
過去の栄光にしがみついていれば、
柔軟に動けません。
捨てる勇気を持つこと。
過去の成功、栄光を捨て、
常に初心に戻ること。
物事がうまくいくと、つい自分の力を
過信してしまいがちです。
「俺はできる」と思うことは大事ですが、
その思いは未来につなげていくべきであって、
過去の成功にしがみつくために
使わないことです。
以前に比べて、世の中の変化は
ますます早くなっています。
「昔は良かった」なんて言っていたら
取り残されてしまいます。
昔も良かったけど、今も良いです。
そして未来をもっと良くするために
大きな目標を持って進んでいきましょう。
原田正文