人は「やる」と決めてするから、
目の前の仕事に打ち込めます。
それが自分の向上のためであろうと、
世の中に貢献するためであろうと、
収入を増やしたいがためであろうと構いません。
自分を動かすなんらかの理由があり、
積極的にその仕事に対して行動すれば、
気持ちも楽ですし、仕事もはかどります。
ところが、もし仕事を
「やらせられている」
「言われたからやっている」
「生活のためにしかたなくやっている」
と思ってしているのなら、
いかに手を抜くか
いかに早く終わらせるか
を考えたくなります。
私は電話番だからとか、
どうでもいい雑用しかしてないし、
と思って適当にやったり、
自分は社長だからと、
面倒くさい作業や面会などは
全部、部下にさせるとか。
もしイヤイヤその仕事をしているのなら
なんでイヤイヤしなければならない
仕事についているのか?
そもそもそこから
考え直す必要があるでしょう。
やりたくなくてやっているのなら、
どうしても効率は悪くなります。
自分の力を十分に発揮できません。
収入が多かろうと少なかろうと関係なく、
自分が誇りを持って
その仕事をやっているか?
雇われの身であろうと、
自分でビジネスをしている人であろうと、
主婦の方であろうと関係ありません。
何をするにしても大切なのは
それに対する気持ち、心構えです。
クレーム電話に出るにも、
大切な上客に接するように対応したり、
大切なものを預かったかのように
書類を丁重に扱う。
普段からのちょっとした気遣いや
丁寧さは、目に見えないぐらいであっても
違いを生み出します。
その積み重ねは、いざという時や
とっさの時に出てきます。
本物を見極める人は、
見ていないようでちゃんと見ています。
これは私のしたいことではないから、
人に言われて仕方なくしているから、
と手を抜いていたら、
そういう人なんだと思われます。
忙しくなってくると
手を抜きたくなります。
人をぞんざいに扱って
しまいがちになります。
でもそんな時こそ余裕を見せて
きちんと応対して、ここまでやるか!
と思わせることができれば、
あなたも気持ちいいですし、
先方にもいい印象を与えます。
どんな仕事でも気を配り、
丁寧にこなすことで、
あなたの評判もよくなります。
目の前の誘惑に負けてしまう人は
仕事への真剣さや熱意に欠けます。
目の前のアメに飛びついていると、
大きな獲物を逃してしまいます。
自分が本当は何が欲しいのか
ちゃんとわかっている人は我慢して、
目の前のアメには飛びつきません。
本当のチャンスが来た時のために
準備を欠かしません。
チャンスが来てから準備を始める
のではもう遅いです。
チャンスが来たらすぐに
手を伸ばせるよう、日頃から
準備をしておきましょう。
原田正文