10年後に生き残る起業家

「起業家はかっこいい」

そんなイメージを持って
起業に憧れる人がいます。

未来のことを見据えて
最先端の活動をしている。

人と違うことを平気で言って
我が道を行っている。

決断が早くて有言実行。

海外を行き来して仕事している。

カリスマ性がある。

など。

起業家の人たちの中には
卓越した才能とセンスを持ち、
ひときわ光を放っている人たちがいます。

時代の先を読み、新しいことを
提供して成功していく人たちは
本当にかっこいいです。

起業家の中には、
「俺はこんなに稼いでるぜ」と
これ見よがしに金持ちぶりを
見せる人がいます。

そういう人たちの中には
一時的にお金を儲けたか、
実は儲かってないという人も
少なくありません。

海外あちこちを飛び回ったり、
フェラーリだ、高級ホテルだと
憧れるのもいいでしょう。

かっこいい人生に見えますが、
それは表面上の話で、みんな
とても泥臭く地道にやるべきことを
やっています。

経営者の多くは孤独です。

家族や社員に心配はかけられないし、
相談できる人がいない人も多く、
一人で悩みを抱えて頑張っています。

社内でいいチームができていると、
社長一人が踏ん張らなくても、
チーム一丸となって
苦難を乗り越えていけます。

しかし決断するのは社長です。

経営をしていると、いろんな
問題が浮上してきます。

度重なる重要な決断を迫られ、
我慢に我慢を重ねます。

成功すればするほど、
その責任は重くなります。

10年も経てば、たくさんの
起業家が消えています。

うまくいかずあきらめた人もいれば、
前線から退いたり、リタイアした人も
いれば、投資に移った人もいます。

大きな夢を持つ人たちは、
それを達成したいと思えるから、
さらに進んでいけます。

どんなに苦難の日々があったとしても
そこに希望があるのなら
乗り越えていけます。

起業家は、まだ誰も通ったことのない
険しい道を自ら先頭に立って進んでいきます。

うまくいくとは限りません。

でもそれを成功させると
心に誓って進んでいきます。

最初っから素晴らしい起業家の素質を
持っている人ばかりではありません。

いろんな現実に揉まれながらも
あきらめずに進んでいくことで
実力が身についてきます。

先をいっている諸先輩方に
ご指導いただき、
周りの人たちからも
たくさんのことを学べます。

日々が学びです。

自分が偉いのではなく、
周りが自分を成長させてくれます。

本当にありがたいことです。

あきらめないこと。
できると信じること。
情熱と希望を持って進むこと。

何があっても、不屈の精神で
進んでいくこと。

めげそうになる自分の心に
打ち勝つこと。

これらを心して、
目の前のことに感謝して
毎日少しずつでも前に進んでいく。

その積み重ねが人間性に現れ、
ビジネスにも現れてきます。

自戒を込めて。

原田正文