「努力することは美徳」
という風潮が長い間日本にはありました。
頑張っていれば最後には報われる
と思われている節があります。
今もまだその残っています。
しかし頑張ればいいというものでもありません。
結果の出ない努力は
努力の矛先を間違っています。
1冊の辞書を丸暗記しようとする
のはいいけれど、それをすることで、
どんな結果を期待しているのか?
ただの自己満足か、
仕事に必要なのか、
誰かに読み聞かせるのか、
印象付けたいのか、
それをすることに意味があれば、
大いにやればいいですが、
しかし、辞書一つ持っていけば
事足りるのであれば、あなたが
時間をかけて辞書を丸暗記する
必要はないわけです。
それに費やす時間を違うことに使えます。
英語を話せるようになるのに、
英単語を何万語も暗記する必要はありません。
英文和訳も必要ありません。
会話がしたいのなら、現地に赴き、
ネイティブスピーカーと会話する
のが一番早く上達できます。
英文法を10年間、日本で学ぶより、
海外に1年滞在して、現地の人と
交流すれば、英会話は上達します。
英文法の研究をしたいなら
日本の大学で研究できます。
あなたが何のために英語を
学びたいか?によって
その努力の矛先は変わります。
何かをしようとする時、
なぜそれをするのか?
そこからどんな結果が得たいのか?
をはっきりさせると、
本当にすべきことが見えてきます。
結果よりプロセスを経験することが
大事なこともあります。
しかしビジネスに関していえば、
結果が出なければどうしようもありません。
経営していて売り上げが出なければ
継続できません。
「勇気を持って起業したけど、
いくらやっても結果が出ません」
と言って、起業をあきらめ、
また就職に落ち着く人もいます。
この人に才能がなかったわけではありません。
ただ努力の矛先を間違えていた
可能性はあります。
僕も最初に起業を志したとき
そうでした。
独学でやろうとすると
間違った努力をしてしまいがちです。
日本人は資格好きだから、
資格を取ればどうにかなると
一生懸命勉強して資格を取る人は多いです。
資格を取ったはいいけど、
どう営業していいかわからない。
お客さんが見つからないので、
仕事ができない。
自分はまだ経験がないから、
実績がない…
と言っているうちに、
行動しなくなって諦めてしまいます。
特にゼロベースから
初めてお金をいただくところまで
の一歩が一番大変です。
お客様からお金をいただくことに
マインドブロックがある人は
すごく多いです。
そして、
もっと技術を身につけなければ
とまた学びに走ってしまう…。
「学ぶ」は、「真似ぶ」。
みんながそうしているから
それが一番いいんだろうと思って
それをしていると、みんなと同じ
結果しかついてきません。
結果を出している人は
結果が出ると信じたことに対して
猛烈に行動しています。
当人は早く結果が得たくて
やっているので、それを努力と
呼ぶかはわかりません。
その時には、
「結果が出るか、出ないか?」
ではなく、「結果を出す」ことは
前提となります。
すると、「結果を出すには
どうすればいいか?」と
考えるようになります。
「結果が出るならがんばる」と
言っているうちはまだ本気ではありません。
「やる」と決めたら
何が何でも結果を出す。
そのために効果ある方法を見つけだす。
その心意気が圧倒的な力を生み出します。
原田正文