腹が割れました

「腹を割って話す」

日本語って面白いです。

日本には切腹(腹切り)がありました。

腹を割って話すとは
それぐらい本気本音で話す、
包み隠さず話すってことです。

頭で考えるのではなく、腹で考える。

昔の日本人はそう捉えてましたが、
実際、脳と腸は密接な関係にあるそうです。

腸は第二の脳とも言われ、
最近また注目を集めています。

ところで、あなたが最後に
腹を割って話したのっていつでしょう?

日本には「本音と建前」
という考えがあります。

普段は建前で過ごしている人が
多いでしょう。

その方が物事が穏便に済ませられるとか、
問題が起きないからいいと言う人もいます。

何かを共にやっていこうという時、
建前だけでやっていては
なかなか煮詰まっていきません。

どこかで腹を割って
本音で話す必要が出てきます。

カップルにしてもそう。

結婚してもずっと仮面夫婦で
いるのは虚しいですよね。

見せたくない自分、弱い自分も見せて、
それでも受け入れてくれる、
そんな人たちと一緒にいたいです。

本音で話せる相手がいたら
自分の存在が肯定されたように感じます。

こんな自分でも受け入れてくれてるって。

そう思うと、もっと頑張ろう
という気になります。

人はみんな、生い立ちも経験も違います。
価値観や信じていることも違います。

なのになぜか僕たちは、相手が自分と
同じことを思っていると思ってしまいがち。

本当はそうじゃないのに、
「同じことを考えているはず」
と思ってしまうと、

そこですれ違いが生じて
うまくいかなくなることがあります。

それってお互いの意思疎通が足りてない。

「わかってくれるはず」と
勝手に思って、独りよがりで
物事を進めています。

でも話さないとわからないことは多いです。

「話さなくてもわかってくれるはず」
は自分勝手な思い込み。

腹を割って話すのは最初は勇気がいるけど、

僕はできるだけ本音で接したいです。

そんなこと暑苦しい、うっとうしい
と思う人もいます。

目の前の人に、
最善最良の気持ちで接して、

「マサに出会ってホントよかった」
って言ってもらえるように
誠意を尽くしたい。

僕はいつもそう思っています。

意見や考え方が違うのは、
正しいとか正しくないというより、
お互いの視野や価値観が広がるチャンスです。

そこで、相手や自分を否定したり
拒否するのではなく、
何度も何度も気がすむまで話し合う。

そんな気持ちが大切です。

分かり合えるまで話す。

そのためには、包み隠さず相手に話す。

本音で話すって言っても
相手を攻撃することじゃない。

自分はこう思う、こう感じる
こんな考えがある、
こうしたらいいと思う、

ってことを安心して話せる状況。

そういう環境があるって大事。

お互いが相手を理解しようとする。

お互いがお互いを認め合い、
高め合うために存在する。

プライベートだろうが、
仕事のチームだろうが、そこは同じ。

違和感があるならとことん
お互いが納得できるまで話し合う。

そうやってしこりを残すことなく、
話せるといい。

どんな自分でも受け入れてくれる
ところでは、人は安心して
素の自分を出せます。

そしてとことんまでやり合えます。

チームなら結束感も高まります。

それをまとめるリーダーがいたり、
共通のビジョンや理念があると、
それがやりやすくなります。

なかなかそこまでもっていくのは
たいへんだし、失敗も学びも多いです。

大事なのは究極理解。

相手をどこまで理解できるか?

それを深めることで、
自分も深まっていきます。

原田正文