一昔前の日本は、実力より学歴社会でした。
どこの大学を出たか?
がその人のステイタスみたいに
思われました。
いい大学を出て、
いい会社に就職して…
という路線。
それが幸せなんだよって。
戦後の廃墟から物がない時代を経て、
多くの収入を得る
=物質的豊かさを得る=幸せ
という構図がありました。
今は物が有り余る時代となっています。
生活が物資的に豊かになっても
幸せになれるとは限らない
という状態が起こりました。
本当の幸せはお金や物では得られない
と人々は気付き始め、精神的な満足を
求める人も増えています。
外側を整えていっても
内側が満たされない限り、
幸福にはなれないんですね。
なんだか哲学的になってきましたが、
何が言いたいかと言いますと、
肩書きに縛られるな
ということです。
優秀な〇〇大学を出たからと言って
人間的に優れた人とは限りませんし、
そういう人が仕事ができるかって
いうとそうとも限りません。
会社の役職にしたって、ただの肩書きです。
そこにあぐらをかいて
威張っていてもつまらないです。
一番よくわかっているのは自分です。
自分がどういう生き方をしているのか?
の方が、
どの大学を出たか?
どんな役職についているか?
名刺の肩書きは何か?
などより大事です。
まだ肩書きや学歴で
人を判断する人は多いです。
でもそこにとらわれてしまうと
虚しい人生になってしまいます。
肩書きを誇る人って
結局、それに依存しています。
その肩書きがなくなった時、
自分って誰なんだろう?
なんなんだろう?
って何もないことに気づきます。
長年勤めていた会社を定年退職した
男性が、今までの会社の肩書きから
解放されて、
自分はもう価値がないと落ち込むのか?
これからは自由に自分の好きなように
生きるぞ!と喜ぶのか?
成功ってなんだろう?
って時々思います。
豪邸やタワーマンションに住んでも、
高級車を何台も持っていても
海外に飛び回っても、
それを「すごいね!」って言ってくれる
人がいなかったらすごく虚しいと思います。
本当は「あなたはすごい!」って
人に言って欲しいだけ。
認めて欲しいだけ。
そこを見ずしてがむしゃらに頑張っても
自分が本当に欲しいものから目を背けて
いるなら、いつまでたってもずっと
虚しさや欠乏感はついて回ります。
「モチベーションが上がりません」
という人は多いです。
そういう人は、
こういう自分の奥底にある思いに
ちゃんと向き合うといいです。
自分の深い欲求に気づいたら
モチベーションを上げる必要もなく、
勝手に行動しています。
自分の中に眠る熱い思いを
探ってみてください。
原田正文