帰れる港を持っておこう

男は狩にいく人種。

外に出かけていくんだけど、帰れる場所は必要。

帰る港のない船は、根のない草のようなもの。

心が安定しません。

しっかりとビジネスをしていく上でも
最終的にここに着地したら安心だな
という居場所は見つけておいたがいいです。

これは男性に限らず、女性にも言えることです。

いつも変わらず受け入れてもらえる
居場所を持っていたら、またいつでも
そこに戻ってこれるという安心感があります。

例えば、僕は、何かがあったとしても、
僕を泊めてくれる誰かがいて、
僕に仕事くれるやつがいて、
役員で招いてれる人もいます。

毎月1万円ぐらいならやるよ
と言ってくれる人もいます。

これってめちゃありがたいです。

もしそういうやつが100人いれば、
全然生きていけます。

全くこわくなくなります。

無一文になってもどうにかなります。

今持っているものがなくなったっても
また再出発できると思えます。

これがあると強くなれます。

また出直せばいいか、と思えるので、
今持っているものを手放すまいと
必死になることもありません。

多くの人が、自分が手に入れたものを
なくさないように必死になります。

自分の地位、仕事、肩書き、収入、財産。

大きなものであればあるほど失いたくないので、
それを守ることに必死になります。

必死になってすごく保守的になります。

「今までこれでうまくいったから」
とそれに固執し、挑戦をやめます。

守りに入ると、
「これはこうでなければならない」
ということが増えてしまうので、
うまく時代の流れに乗っていけなくなります。

リーダーは持てば持つほど手放さないといけません。

持っていると羨むやつが出てきます。

なので、僕は今、手放すことに集中しています。

例えば、あなたにパートナーがいて、
あなたはすごく愛していて離れたくない。

だからと言って、軟禁したり、
ずっとそばに置いて手を握っていたら、
相手はいい迷惑ですし、いい関係は作れません。

安心して信頼して、
自由にさせてあげるほうが健全です。

自分が田を耕して、
みんなに配っていたとしましょう。

みんな一生懸命に働いているのに、
自分だけが毎年、大俵をずっと
多めにとっていたら気分良くないです。

不平不満も出てくるでしょう。

あえて手放さないと人はついてきません。

上がどんだけ儲かった、不動産買った、
というとき、下の人はどう思うか?

自分のことだけ考えて自慢してても
人は良く思いません。

「俺はすごいんだ」と自慢したり、
見せびらかさなくても、

すごい人は黙っていても
そのすごさが伝わってきます。

人から尊敬されたり、信頼されたりします。

みんな、一回結果出すと
絶対、必死でしがみつきます。

でもそれを手放さないと次にいけません。

いろんな方に教わってほんとそうだと思います。

だから、僕はしがみつくのをやめて手放しました。

いろんなことされてもムカつかなくなりました。

成功にしがみつくよりは、
最初に書いたように、
いつでも帰る港があるほうがいいです。

そうしたらしがみつく必要がなくなります。

心おだやかに毎日が過ごせます。

原田正文