僕のやっている子会社で、二十歳の子がいます。
彼は入社して半年ぐらいで
違和感なく数字感覚でわかってきて、
すぐにできるようになりました。
はたちの段階で、結構レベルが高いことをしています。
その子はもともと19歳の時に工場で働いていたんですが、
愚直なことガンガンやっていくんですね。
エリートの人は、自分はできる、賢いと思っています。
プライドが邪魔して、今更そんな愚直なこと俺がやるのか
と思って動けなくなります。
だからバカになれる方がいい。
「これやってこい」って言われたら、
「わかりました」となってすぐに行動する。
そういう人が成長が早いです。
伸びしろがあります。
期待の先取りをして、めっちゃいい妄想して、
準備がまだだから、ここはまだ足りてないから、
となっていると、いつまでたっても行動できません。
腰をあげるのが重くなります。
未来の自分の成功した姿を想像して、
いい気持ちになります。
想像したり、夢を語ったりして、気持ちよくなって、
妄想を膨らませて、情報ばっかりピックアップして、
いい気持ちになってます。
そうなると、失敗が怖くなります。
例えば、恋愛。
めっちゃ不確定要素が多いです。
正解がありません。
期待の先取りをしすぎていると、
こういう不確定要素の多いことには
手をつけようとしなくなります。
起業では、こうすれば必ず成功する
というものはありません。
時代は移り変わるし、
市場、人の動きも変わりますから。
恋愛は人の感情に左右されます。
その感情にいい悪いはなく、
こうすればいいという正解はありません。
人と状況によってそれぞれ違います。
その不確定要素に慣れてないと、
全く戦ったことのないフィールドに
入っていくと、身動きが取れなくなって、
思考がストップします。
楽に稼げる、
稼いで、海外旅行に行って、、、
みんな、何も考えてないから、
そういうのに食われてしまいます。
ネットワークに行って食われ、
本を買ってくわれ、教材を買ってくわれ、
いろんなことして食われていきます。
情弱って言われる人たちですね。
期待の先取りをして、
その期待を膨らますことによって、
その期待を膨らます餌となる商品が儲かっています。
自分で考えてないから
情報に振り回されてしまいます。
未来に関して期待したり、
色々と思い描くのはいいです。
そこに反対はしません。
ただ、ファンタジーの世界に逃げ込むんじゃなくて、
現実と向き合うことは、日々してほしいです。
日々、自分の未来に対して近づいているのかな?
近づいている指標って何かな?
それは数字かもしれないし、行動かもしれません。
そういうところを
自分で確認する機会を設けながら、
リアリティに生きられたほうが、
この期待の先取り病から脱して、治って、
より自分の得たいものを得られるんじゃないかな
と思います。
夢を見て、期待して、
現実では愚直に一歩一歩進む。
その姿勢があればうまくいきます。
原田正文