約束

原田正文です。

 

Facebookに投稿した、
数年前の記事に
こんなこと書いてました。

 

 

【約束】

上京の日。今から6年前。
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車の助手席から僕は叫びました。

「オレが東京で大成功して、
迎えにいくけん、待っとって!」

足を引きずりながら、玄関を出て
母は、こう応えました。

「うん、待ってるね。」

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空港に着いて、助手席を降りようと
したとき父がこうつぶやきました。

「まさふみ、なにもしてあげれなくて
ごめんな。」

僕は予想もしない一言に
驚き、こう応えました。

「なに言ってんだよ。
オレ、がんばるから。」

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この2つの光景を思い出すと、
何でもできるんですよね。

「恐れ」とか「恥」とか、
そんなもの吹き飛んで進むことができる。

息をしなくなった、
オヤジの顔を思い出すと
死ぬ気でなんでもできる。

恐れなんてない。
なんでもできる。

 

身体と頭が引きちぎれるぐらい
向き合える。

僕はずっと悔しかった。

オヤジとお袋と兄貴と一緒に
仲良く食べる夕食が、
なにより幸せだった。

 

もうその幸せを取り戻すことは、できない。

 

苦しかったこと、
悔しかったこと、
納得できないこと、

もちろんたくさんあった。

オヤジを助けることができなかった。

 

僕は、やらなくてはならない。
自己実現なんて、どうでもいい。

もう充分だ。

「良い人を勝たせる社会を創る。」

そのために、残りの人生を懸ける。

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今でも思い出します。

その時の光景。

 

“オヤジが生きていたら、
今なんて言うだろう?”

がむしゃらに走り続けやり続け、
いっぱい人に助けてもらいました。

一人じゃ生きていけないことを、実感。

 

一つをクリアしたと思うと、
また新しい課題がやってきて、
いつでも僕の成長を促してくれます。

いろんな課題に接しながら、
良い出来事も、
悪い出来事も、
すべて肯定できるようになってきました。

 

人や出来事が僕を創ってくれる。

僕を生かしてくれている。

いろんなことに感謝できるようになって、
人と真剣に向き合うことを学んで。

それでもまだまだ、
わかっていないことだらけです。

本当に周りに育てられてるな、
って思います。

 

僕を信じてついてきてくれる人たち。

本当にありがたいです。

それにちゃんと応えていける
自分でありたいですね。

 

原田正文