人の本音を見抜くには?

経営者をしていると
人を見る目が養われていきます。

何かに投資するときや、
この人にどういう仕事を与えるとか、
雇っていいかどうかなどを
見抜いていかないといけません。

多くの人に接しますから、
だんだんと見る目が鍛えられてきます。

僕も直感で、だいたいこの人はこうだろうな
というのがわかります。

この人、今、こう言ってるけど、
いい顔したくて言っているなとか、
この人はこうやって保身してるんだなとか、
ウソをついているとかがわかります。

本人が気づいていないこともあります。

とことん自分や人と向き合って、
本音はどこにあるのか、本質は何か?

この人のベストはなんだろうか?
どうすれば、もっと力を発揮できるか?
などを常に考えています。

そうやって接していると、
だんだんと本質が見えてきます。

その人がお客様でも社員でも友達でも、
肩書きが何かとか関係なく、
その人自身をみていきます。

ずっとそれをやってると、
その人が何につまづいているかとか、
こだわっていることや、
どうやったらもっとよくなるのか?
ブレイクスルーするにはどうしたらいいか?
など直感でわかるようになっていきます。

人を見抜く力。
これは経験を積んでいけば養われます。

人は同じではないですから、
いろんなタイプの人がいます。

だから人に対して同じ接し方はできませんし、
同じ人でもその時の状況によって接し方は
変わってきます。

本人が気づかない限りは何も変わりません。
大抵の場合、僕は見守っています。

人はみんな、愛されたいし、
認めて欲しいと思っています。

1番になって褒めて欲しいし、
手柄を立てたいと思っています。

そのため、時には人を出し抜いたり、
自分を姑息に守ったりもします。

けれどもそれも表現なんです。

愛して欲しいって。

そこをわかってあげると
大抵のことは許せます。

みんな、一生懸命なんです。
愛されたくって、認めて欲しくって。

その時その時で一生懸命。

それが良くない形で表現されてしまう
こともあるけど、誰も悪くない。

ビジネスで成功していても、
親子関係とか、パートナーとの関係など、
人間関係で悩んでいる人ってたくさんいます。

お金はあるんだけど、
家族とうまくいってないとか。
子供が引きこもってゲームばかりしてるとか。

外ではみんながすごい人だといって、
へこへこ頭下げられている人でも、
家では娘が一言も口聞いてくれなくて
お手上げ状態だったり。

すごい結果出している人でも、
普通の人と変わらないところで
悩んでたりします。

人は孤独では生きていけないな
って思います。

どんな人でも、どんなビジネスでも
人間関係が基本。

常に、目の前の相手にとってのベスト
って何かな?と考えて過ごしていると、
人間への洞察力が深まっていきます。

原田正文