人生の波にうまく乗る

季節に四季があるように、
人生にはサイクルがあります。

何をやってもうまくいく時もあれば、
うまくいかない時もあります。

何事もスムーズにいく時期は、
何もしなくても売り上げが伸びたり、
いろんなご縁をいただいたり、
トントン拍子に出世したりします。

その時に多くの人がその成功を
自分の実力だと思います。

そしてそれがずっと続くだろうと過信します。

その状態が最低ラインで
これからはずっと上り調子になる
と思ってしまいます。

しかし調子が良い時ほど
慎重さが必要になります。

なぜならそんな時はつい気を抜いて
油断したり、高飛車な気持ちになって、
大胆な行動に出て失敗しやすくなって
しまうからです。

リスクは常に考えなければなりません。

夏のあとには秋がきます。
これは人生も同じです。

このサイクルを心得ておくと、
調子良くなりすぎている時には
もうそろそろブレーキを踏もう
と気をつけることができます。

よく昔の自慢話をする人がいます。

昔はモテたとか、
営業でNo.1だったとか。

過去の栄光を自慢する人は
今の自分を認めようとしません。

過去の成功の余韻に浸っていては
前に進んでいけません。

調子のいい時も悪い時も、
どちらも自分の実力だと認めれば、
自分の人生のサイクルが見えてきます。

人生は、山あり谷あり。

上がり下がりしながらも、
全体的に良くなっていればいいのです。

うまくいっている時も、
うまくいかない時も
初心を思い出すといいです。

僕が熊本から東京に上京する時、
「絶対に成功する!」と心に誓った
のを今も覚えています。

四畳半でパソコンを毎日カチカチしながら
全然稼げなかった時期もありました。

その頃に比べたらずいぶんと成長できました。

いろんなことがありました。
全力で突っ走ってきました。

欲しかった成功を掴んだと思ったら、
まだまだ上があるのを知りました。

上に登ったと思ったら、
それはまだ山の麓でした。

それに気づけたおかげで慢心せず、
また初心を思い出して頑張ることができています。

頂点に登った時はより慎重になり、
低迷期にいる時は、次の上がり調子に
備えて着々と準備をしておけばいいのです。

一喜一憂せず、淡々と
やることをやっていきましょう。

原田正文