「ねばならない」はストレスのもと

人は皆、その人なりの価値観を
持っています。

人生はこうだ…
仕事はこういうものだ…
私はこういう人間だ…

多くの人がその価値観に従い、
無意識に生きています。

しかしその価値観のほとんどは、
親や先生、先輩や上司、社会などから
教えられてきたことをそのまま
鵜呑みにしています。

「常識」がいい例です。

こうである。
こうでなければならない。

常識は、多数の人がそれが正しい
と思いこんでいることです。

けれどもそれが本当に正しいのか
どうかはわかりません。

天動説が有力な頃は、
地球の周りを太陽や他の惑星が
回っているというのが通説でした。

地動説は、地球や他の惑星が
太陽の周りを回っているというもの。

パラダイムシフトが起きるほどの
視点の変化です。

今では地動説が常識になってます。
皆がそれを信じています。

地上にいると、太陽や月が
動いているように見えます。

小さな子供がそれを見て、
「動いているのは月や太陽じゃないの?」
と聞かれた時、

子供が納得する説明をできる人は
どのぐらいいるでしょうか?

学校で学んだから地動説が正しい
と信じている人がほとんどです。

自分の経験によるものではありません。

学校の規則は正しいものだから
守らなければいけない。

戦争で人を殺すのは正しいことで、
私怨で殺すのは殺人罪。

これらは基準が変われば、
いくらでも変わりうるものです。

物事につまづきやすい人には
この「ねばならない」「すべきだ」
というルールがたくさんあります。

そしてその多くは、常識だからとか、
誰かから学んだから身についたものであり、
自分で導き出したものではありません。

「ねばならない」「すべきだ」が
たくさんあると、柔軟な発想や思考が
できなくなります。

創意工夫する力に欠けていたり、
融通が効かないと、視点が偏り、
いざという時にうまく立ち回れません。

物事を深刻に捉えがちになります。

日頃から常識を疑い、
発想の転換の練習をしましょう。

みんなが正しいと思っていることを
疑ってみましょう。

違う考え方、見方ができないか?
を考えてみます。

そんなことを日々心がけていると、
いろんな視点から物事を見ることが
できるようになります。

ビジネスアイデアも
思いつきやすくなります。

原田正文