努力とは過去の産物

これだけやっているのだから
もっと結果が出ていいはずだ。

あなたはそう思ってませんか?

それで結果が出ないと、
まだ努力が足りないと
もっと勉強したり、残業を増やしたり。

労働や勉強の時間を増やせばいい
というものではありません。

いろんなことに手を出しすぎて、
ますますわけがわからなくなってしまいます。

まずは現実を見据えること。
数値を調べること。

数字が何が起こっているかを
物語ってくれます。

ずっと頑張ってきて結果が出ると
努力が実ったと思います。

その成功がずっと続くように
勘違いしてしまいます。

しばらく好調が続いたら、
「自分はすごい」と慢心してしまいがち。

これほどやってきたからもう大丈夫とか、
こんなに稼げているから俺はすごいとか、

そうやって天狗になってしまうと、
つい手を抜いてしまいます。

誰かに対して

「これほどやってあげたのだから、
これぐらいしてくれて当然だ」

と思っていて、その見返りがないと、
理不尽に感じます。

でもそれは勝手に期待してるだけ。

そうならないからと腹を立てても
相手のせいだとは言えません。

世の中にはそういうことは
ざらにあります。

そこにこだわってしまうと
無駄に悩むことになります。

自分がこれほど頑張ったのだから
これほどの結果が出て当然だと思って
その結果が出ないとしたら、

それはやり方を間違っているか、
まだ努力が足りないか、です。

これほど努力したのに、頑張ったのに、
と思うのは、自分の努力が報われてない
と感じるからです。

けれど、報われなかったという
感情論に持っていくのではなく、

自分の予測が正しくなかったと
受け取るべきです。

これほどすれば、これほどリターンが
あるだろうと思ったけど、
そうでなかった、というだけです。

そこにしがみつくことは、過去に
目を向けていることになります。

過去の出来事に対して反省は必要ですが、
そこにこだわると未来を向けなくなります。

未来に向けての努力は必要ですが、
過去の努力に天狗になったり、
見返りを求めたりすると、
大事なものを見失ってしまいます。

努力とは過去の産物なので、
そこにこだわるよりは、
良い結果を出すためには、
どこをどう変えたらいいかを
検証しましょう。

原田正文