ポジティブの重み

「絶対成功するはず」と
自信と確信を持つことは大事です。

が、闇雲に「うまくいく」と思う
のは危険です。

まだ経験がない時期には、
とにかく行動です。

失敗を恐れて動かないのは
良くありません。

間違ってもいいから、
とにかくやってみる。

やって失敗して学ぶこと。

その繰り返しの速さが経験となり、
実力となっていきます。

しかしある程度の規模の運営を
するようになれば、

決断することにも責任が生じてきます。

一人でやっている時には
失敗しても自分しか困りませんが、

他の人が関わっていることであれば、

「だいじょうぶっしょー。」
「どうにかなりますよ。」

と言っているだけでは困ります。

言うだけでなく、
ちゃんと現実に向き合って
対応してこそ言える言葉です。

物事を成す時には、
最悪の事態を想定しながらも、
最善の結果を出すために動きます。

いざ勝負に出るときは、最後は
直感がものを言うでしょう。

天性の直感が優れている人もいますが、
いろんな経験を経てこそ直感も優れてきます。

しっかりと現実をおさえたうえでの
ポジティブ思考を心がけたいです。

ポジティブに捉えながらも
見据えるべきところは見据えます。

必要だと思うことをこなして
改善していくからこそ、
良い結果がもたらされます。

商品が売れないのは、
ニーズがないか、売り方が悪いか、
何かしら理由があります。

なのに、

「きっと大丈夫です!そのうち売れます。」

と同じように売り続けても
墓穴を掘るだけです。

「きっと売れる」とポジティブに
とらえながらも、

なぜ売れないのか?の現状把握を
しっかりとして、売れない原因を探り、

商品の名前を変える、客層を変える、
販売経路を変えるなど、やり方を
変えていく必要があります。

「これだ」と思ったら、根拠なくとも、
ワンマンにそれを押し通すことも
時には必要でしょう。

また、売れないとわかれば、
その商品の販売を即中止という選択を
積極的にできることもポジティブである
と言えます。

いざというときにひるまず、
必要な選択ができる人が
ポジティブな人と言えます。

現実に伴う行動を起こさず、
気持ちだけがポジティブになっていても、
大事な局面に立ち向かえません。

現実に向き合わず、問題回避して、
楽な道に進むのは、ポジティブではなく、
ただの逃げです。

苦境に陥ってもへこたれず
やり続けて達成できる人が
本当にポジティブであると言えます。

原田正文