ドラッカーの5つの視点

良い人材を得ることは
経営者にとっては必須です。

しかしながら、なかなか育たない
と頭を抱える人も多いです。

また優秀な人材が育っても
やめていったり。

優秀な人材とは、
ただ仕事ができればいい
というものではありません。

ドラッカーは、
経営チームのメンバーに選ぶなら、
能力がある人より、
人とコミュニケーションができる人
だと言っています。

自分の手柄を上げたがる人より、
チームとして成果をあげることが
できる人ということになります。

ドラッカーは5つの視点で考えてます。

下記に当てはまる人は、
経営チームメンバーには選ぶな
と言います。

・人の強みより弱みに目がいく者

・何が正しいかよりも、誰が正しいか
 に関心を持つ者

・人格よりも頭の良さを重視する者

・自らの仕事に高い基準を設定しない者

・有能な部下に脅威を感じる者

とあります。

(『ドラッカーが教える最強の経営チーム
  の作り方』より)

これは会社の責任者だけではなく、
一般社会での人間関係でも言えることです。

人の弱みに付け込んだり、
できないところを見つけては
文句を言う人や、

誰に責任があるかとか、
誰が悪いかと人をジャッジする人、

学歴や肩書きなどを重視する人、

言われたことしかしない人や
何かとサボろうとする人、

できる人へ嫉妬する人や、
自分よりできると思ったら
潰しにかかる人、

自分さえよければ、
という意識があると、

人の揚げ足取りをしたり、
人を蹴落として自分が上に立とうと
したりしがちです。

真摯さに欠ける者を選ぶな。

とドラッカーは言います。

能力よりも人間性が大事
だということですね。

運もお金も人が運んできます。

コミュニケーション上手な人は
人とのご縁から仕事や人脈を得られます。

それでは、内向的な人は
ビジネスに向いていないか
というとそうでもありません。

ヘンリー・フォードは内気で無口な人
でしたが、自分の周りに優秀な人材を
集めることに長けていました。

スティーブ・ジョブズは天才でしたが、
人格破綻者とも言われています。

その強烈な個性に周りはかなり
ビビっていましたし、迷惑被ってました。

トップに立つ経営者としては
いいでしょうが、チームとして
やっていくには難しいでしょうね。

スティーブ・ジョブズのような
逸脱した人材はともかく、

チームでやっていくとしたら、
個人プレーで目立つのではなく、
チームとして活躍できる人が必要
となります。

先ほどのドラッカーの5つの視点を
自分に当てはめてみましょう。

もしその要素に当てはまる部分があれば、
改善の余地があります。

自分の人間性を高めることを心がけ、
物事に常に真摯に対応しているか、

自問自答を繰り返しながら、
少しずつでも進んでいきましょう。

原田正文