うまくいったら、捨てる

「守破離」という言葉があります。

守って、破って、離れる。

最初は師匠に言われたことや型に
忠実に従い、それを習得します。

次に、その型をより自分にあったものに
していくために、既存の型を破ります。

そして最後には、自分にあった型や
師匠から学んだ型も忘れ、型のない
自由な発想に基づいて進みます。

これはビジネスにも当てはまります。

マーケティングという考えは
19世紀初頭から始まっています。

その後ずっと
「どうやって効率的に売るか?」
ということが研究され続けてきています。

普遍的な人間心理や購買意欲、
変化する消費者のニーズ、製品管理、
販売戦略などなど。

そういうすでにあるもの、
長年研究され続けていた型となる
売れる方法などは知識として
持っておくがいいです。

そして自分のビジネスに応用し、
より効果が出る方法を見つけます。

自分のやり方が見つかり、
ビジネスも波に乗ってきたら、

今度はその自分を壊して、
さらなる挑戦をします。

市場は移り変わっていきます。

うまくいったからと現状維持していては
そのうち下り坂になります。

常に自分を新陳代謝させ、
既存の自分を壊し、
新しい自分になっていきます。

同じ状況は一つもありません。

「こうすればうまいく」と思っても
次はお客様が違うかもしれない。

人々や社会のニーズも変わっていきます。

経営者がそのままであれば、
会社も停滞してしまいます。

自分の得意なことは
そのまま伸ばしますが、

「これでなければいけない」と
固まってしまうと、いざという時に
柔軟になれません。

チャンスが来ていても
動けなくなります。

自分の強みを知り、それを生かしはすれど、
それだけがチャンスではありません。

常に自分を磨いて、
さらなる技を身につける。

自分だけでなく、
チームメンバーもしかり。

新しい風を吹かすことで、流れが変わります。

ビジネスがうまくいったからといって、
そこに長く止まりすぎないこと。

常に変化の風を感じて、
臨機応変に柔軟に対応していく。

それを忘れないようにしたいですね。

原田正文