否定を超えて挑戦し続ける姿勢

先日亡くなられた登山家の栗城史多さんが
昨年、AbemaTVで、
こんなことを言っておられました。

「山の魅力を一言で言うと、
うまくいかないということ。

人間は成功することが素晴らしいと考えるが、
自然は本来うまくいかないことばかり。

そこに向き合って学ぶということ。

登れた山より、登れなかった山の方が思い出深い。

子どもに対して、大人はすぐに”無理だ”と言う。

失敗は怖い、挫折はかっこ悪い。

その”否定の壁”をぶち壊したい」

彼は自分の登山スタイルを貫き、
八度目のエベレストに挑戦し、
残念ながら命を落とされました。

しかし彼の生き様に感銘を受けた人は
少なくないでしょう。

彼のHPにはこう書かれています。

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挑戦における、失敗と挫折を共有します。

なぜなら本当の挑戦は、
失敗と挫折の連続だからです。

それを共有することで自分と同じように
今、否定という壁に向かっている人、
見えない山を登る全ての人達の支えになり、
自分の山登り(人生)を楽しめる人を増やしていく。

それが、僕が目指す頂の世界です。

冒険の世界では、自然における未踏や
未開の地で己の限界に挑戦しますが、
僕は人間社会も自然の一部と考えています。

自分の限界に挑戦しながらも、
人間と社会が持つ心の壁を登ります。

ヒマラヤのような青い空の世界を目指して。

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ビジネスも失敗と挫折の連続です。

成功している人は
失敗を人より多く経験しています。

失敗しても挫折してもそこで終わらず、
あきらめずに挑戦し続けています。

上を目指して登っていき、
一つの峰に到達したら、
その先にもっと高い峰が見えてきます。

さっき見えていた峰が頂上かと思ったら
まだまだ上があったと気づきます。

多くの人は失敗を恐れて行動しません。

こうしたい、こうなったらいい
と望みは持っていますが、
それを実行に移すことなく過ごしています。

実行に移したとしても、
1回2回、失敗し、挫折したら、
自分には才能がない、向いてない
とあきらめてしまいます。

それはビジネスをあきらめたのではなく、
自分を表現することをあきらめたと同じ。

「自分はこう生きるんだ」と
決めたのならそれを貫きたい。

1回や2回の失敗で
あきらめて欲しくない。

栗城さんはエベレストの頂上に
たどり着くことなく、
命を失ってしまいましたが、

彼が表現したかったもの、
否定を超えて挑戦し続ける姿勢を
見せ続けた、その生き方には
頭が下がります。

僕も自分の中のエベレスト登頂を
あきらめずに挑戦し続けます。

人は皆、心の中にエベレストを
持っています。

あなたの心にあるエベレスト。

ぜひあなたもあきらめずに
何度となく挑戦していってください。

原田正文