不完全はありがたい

僕たちはまず学校教育で、上に上に、
と上を目指すことを教え込まれます。

テストは50点よりは90点、
100点を目指して勉強します。

大学進学は偏差値で判断されます。

頭の良さだけに限りません。

かけっこもビリよりは
一番がカッコいいし、

野球もサッカーも
点数が多い方が勝ちます。

より多くの点数を取ること
上位を目指すこと
より完璧を目指すこと

それが良しとされます。

社会に出てからもそうです。

出世すること、高収入を得ることが
社会的成功とみなされています。

SNSやYouTubeなども
いいね!やシェアが多いと
すごいと思われます。

多くの人がこの競争の中で
上に上がりたいともがいています。

でも上に行けば、またその上があります。

いい点数が取れないと、
いつまでも不完全な自分を感じます。

そこでつまづいて悩む人も多いです。

だけどそれでいいんです。

そもそも人を数値で
計ることはできません。

テストの成績が悪くても
スポーツが下手でも
すごくいい奴とかいます。

人の心は点数じゃないから。

通信簿に載る素行点で
人間性、人間力は決まりません。

いつのまにか人間が成績や数値で
判断されるようになりましたが、
そこばかり気にしちゃいけません。

100点取ったからって
幸せになれるわけではありません。

人生どう生きたら100点か?

それに答えはありません。

答えはないけど、
自分にとっての100点を目指して、
日々成長していくのはいいことです。

完璧というものは存在しません。

不完全であるおかげで
改善を加えていけます。

どんどんと良い状態を
作り出していけます。

これは素晴らしいことです。

100%完璧な自分、
100%完璧な世界にいたら、
面白くありません。

もっと改善できる、
いろんなことに挑戦できるのは
人生の醍醐味です。

100点とってしまったら
さらに上を目指す。

それぐらいの心意気がいいです。

一人の力でできることは
たかが知れています。

自分一人が100点とったって
自己満足です。

その力を人のお役に立てることで
それが生きてきます。

人生は後戻りはできません。
前に進むのみです。

大きなことを成し遂げるにも
小さい地味なことから始まります。

毎日ちょっとでいいから
前に進んでいきましょう!

原田正文