崖っぷちに立ったら…

僕たちは過去に留まろうとする生き物です。

時間は待ってくれません。
刻々と過ぎていきます。

成功を目指して進んでいる段階は、
がむしゃらにやります。

早く稼げるようになりたい、成功したい
という思いが強ければ強いほど、
必死になります。

この時は、そのゴールだけを見て
突っ走っていく方がうまくいきます。

意識をそこに集中して、
結果を出すことにコミットします。

みんな、努力しています。

その努力と同じ努力をしていれば
秀でることはできません。

どんぐりの背比べです。

ならば、勇気を持って
人と違う行動をしたほうがいい。

人と違う行動をするのは勇気がいります。
不安や恐れもあります。

でもそれを振り切ってやった先には
新しい展開が始まります。

手にした成功を手放すのには
もっと勇気がいります。

成功したから、うまくいったからと
その状態に甘んじていると、
いずれうまくいかなくなります。

そこにしがみついていると
守ろうとばかりしてしまうので
時代に合わせて変化できません。

時にはどこかで見切りをつけて
打ち切る勇気も大事です。

危うくなっているのに、
「まだ大丈夫、きっといける」
とどうにかしようとしているうちに、
もう後戻りできなくなって
潰れてしまう会社はたくさんあります。

損が出るとしても、
撤退すべき時には撤退する決断をする。

特に、順調にいっている時は
その決断が難しいです。

調子がいい時はこのままずっと
順調にいきそうな気がします。

商品にはライフサイクルがあります。

売れている商品もいつかは売れなくなります。

そのタイミングをしっかりとつかんで、
次に向かわなければいけません。

損をするのが嫌だと思って粘れば、
もっと痛い目に遭うかもしれません。

商品だけでなく、
自分自身に対しても言えます。

事業がうまくいくようになると
それを自分の手柄と思ってしまいがち。

「自分がすごいんだ」
「俺ならできる!」

と勘違いして勢いに乗って
どんどん進んでいきます。

でもその流れもどこかで必ず
下降線をたどり始めます。

それを見極めて、落ちる前に手を打てば、
また新たに上昇していくことができます。

つけあがると痛い目をみます。

うまくいっている人はとても謙虚です。

自分の才能や手柄ではなく、

運が良かったとか、
周りの人たちのおかげだといって、
謙虚に与える姿勢を崩しません。

インターネットで起業した人たちの中でも
派手に盛り上がっていた人がその後、
姿を見なくなるケースはよくあります。

一発屋で終わったり、
短期間で派手に稼いだけど、
借金を抱え、あとが続かなくなったり。

何年も活動できている人は
その都度その都度、タイミングを読んで、
新しいことを取り入れたり、
やっていることを変えたり、
地道にやっています。

未来がどうなるのかは誰にもわかりません。

これからは AIとともにいろんなことが
今までにないカタチで進化していきますから、
ますます予測不可能です。

時流をしっかりと見て、それに乗っていくこと。

見切りをつけるべき時は
恐れず撤退する勇気を持つこと。

そうすることで、また新たな前進ができます。

人と違うことをするのも
うまくいっている時に撤退するのも
どちらも勇気がいります。

見る目と度胸をしっかり鍛え、

状況を見据えて、素早く
最善の決断をし、行動すること。

それを心がけていきましょう。

自戒を込めて。

原田正文