多重人格な自分

よく「ありのままの自分」って言いますが、

「ありのまま」って何でしょうか?

どんな自分も全部自分です。

みんな、TPOに合わせて人格変えてます。

それ全部、ありのままです。

僕たちは複数の人格を持っています。

面白くないパーティに呼ばれていって
つまんないなあと思っていても、

主催者に会えば、笑顔で
「素晴らしいパーティをありがとう」
と言うでしょう。

本当は「早く帰りたい」と
思っているかもしれないのに。

愛想よくしているのも
つまらないと思っているのも
どちらも自分です。

愛想笑いしているから
それはありのままでないわけではなく、
それもありのまま。

ありのままでない時ってないです。

じゃあ、セルフイメージって何でしょう?

「ここに出して」と言っても出せません。

実体がないから。

「これが自分のセルフイメージです」
って見せることはできません。

実体がなく、これだと言えるものもないのに、

僕たちは「これが自分」と信じきっています。

「自信がある/ない」で言えば、
みんな自信ありません。

経営者はみんな用心深いです。

リスクヘッジしてるし、
みんな、自信ないです。

未来を予測したとしても、究極、
誰も未来のことはわかりません。

予測できるだけ。

それでいいと
信じ込ませようとしています。

つまり絶対なことはないんですね。

その時の状況や誰といるかによって
いろんな人格が表に出るし、

どう頑張ってもダメな自分もいれば
すごくできる自分もいます。

どちらも自分です。

その時の自分の成長具合によっても
いろんな自分がいます。

人も環境も変化していきます。

どん底もあれば、成功もあります。

自分ががんばってうまくいくと
そこに正義が生まれます。

これをやってうまくいったから
「これが正しい」って思います。

それで人を裁いてしまいます。

「これが普通でしょ?」
とあなたが思ったとしても

相手もそうだとは限りません。

「これはこういうものだ」
という思いが強くなってくると、
どんどん相手を苦しませます。

身近な人が離れていったり、
敵を作りやすくなります。

正義を認めつつ、悪も認めます。
グレーゾーンも認めます。

キツキツにならないように、
頑張らなくてもいい自分を
オッケーしておくことは大事です。

自分なりに頑張って頑張ってやってきて、
でも無理してたら、いつか何かが起きます。

どんでん返しが起きるときは
ちゃんと自分に向き合ってなかったとき。

だからチャンスです。

捨てることもできるし、復活することもできます。

結局、大きく成長するには、

めちゃくちゃヤバイ状況に陥って
そこから抜け出ようと頑張るか、

めちゃくちゃいい環境に行って
そのようになりたいとやるか、

のどちらかです。

どん底か、いい環境か、

バランスが大事。

できないからダメなのではなく、
できる自分もできない自分も両方を体験して、

いろんな自分がいることを知ればいいです。

その方が人間豊かになります。

原田正文