見えない世界の脅威

僕たちはなりたい者になろうと、
理想の人生を手に入れようと、
いろんなことに挑戦します。

うまくいくこともあれば、
挫折することもあるでしょう。

新しいことに挑戦するのもいいですし、
今までしてきたことを土台に
何かを始めるのもいいでしょう。

しかし、一つ、忘れてはならないことがあります。

それは、

僕たちは、自分を超えられない

ってこと。

あなたは、今の自分を超えて成功をしたい、
もっと稼ぎたいと思ってるかもしれません。

けれども、どうがんばっても
あなたはあなたのフィルターを通して
物事を見ています。

自分の見たもの、触れたものを、
そのまま見ていません。

同じ出来事を数人で体験すると、
その時に感じていることはみんな違います。

「こういうことがあった」と説明しても
その事実すらお互いに違っているかもしれません。

僕たちは、”自分の解釈”というフィルターを
通してしか出来事を見ることができません。

多くの人は自己実現、幸せ、成功、失敗、
自分ってなんでダメなんだろ?と言っているけど、

それらは、幼い頃の価値観やきっかけ、
出来事によって出来上がった信念に左右されてます。

だから、偏っているものが多いです。

親がいた、昔こうだった、自分はダメだった
とかというのは、いまそこにはありません。

つまり、過去の記憶や解釈です。

昔、自分はこうだった
だから今、こうなっている
と勝手につなげて解釈しています。

これは、小さな頃から、
何かの出来事が起きたり、感情が動いたり
した時に記憶されて蓄積されていきます。

自分の中の本棚にどんどんと本が
増えていくようなものです。

犬に噛まれたことある人がいれば、
「犬は怖い、危ない、近づくな」
という本が本棚にあるでしょう。

しかしそれは過去の話です。
もはやその本は役に立ちません。

客観的ではありません。

過去の終わったことに基づくことであり、
今の話ではないんですね。

ここに生きてないんです。

僕たちは、記憶という見えない世界で戦っています。

自分はこうだった、親はこうだ、
こんな出来事があった、、、と。

でもそれは、記憶。

情報です。

実際は何もないんです。

そこには親もいないし、
親への解釈も自分の解釈です。

僕たちは今、ほとんど
情報の世界で生きています。

自分の頭の中の情報。

でもそれは偏っています。

だからそこを基準にして
考えないほうがいいです。

そこを基準にするより、
疑ってかかるほうがいい。

もしあなたが人生、思うように
いってないのならなおさらのこと。

うまくいかない基準をキープしても
うまくいくはずがないです。

それは情報でしかないから。

あなたの本棚の中にある本なのだから、
それを違う本に変えれば
基準も変わっていきます。

だから誰かに教えをもらうときは
初めて聞くかのように聞いてください。

「それは知っている、わかっている」
といっていると、新しい情報が入ってきません。

それでは本棚の本が変わらないのです。

人生を変えていきたいのなら、
自分の中の本棚を変えていく必要があります。

三流小説やゴシップ雑誌から
原理原則を伝えている名著だとか、
成功者の自伝や歴史書とかに変えていく。

あなたの中の基準を変えていくと、
あなたのフィルターも変わっていきます。

そうすると受け取る情報も変わっていきます。

チャンスはどこにでも転がっています。
それに気づけるようになっていきましょう。

原田正文