自分の妄想世界

僕たちは言葉でコミュニケーションを
とっているようだけど、本当は言葉よりも、
非言語で伝わることの方が多いです。

メラビアンの法則というのがあって
それによると、

見た目や仕草、視線などの視覚情報が55%
声の質や速さ、大きさなどの聴覚情報が38%
話の内容などの言語情報が7%

だそうです。

非言語の部分が93%も占めています。

とはいえ、それを正確に受け取っているか
というとそんなことはなく、常に自分の
フィルターを通して受け取っています。

男女関係で「愛してる」というとき、
その「愛してる」という言葉の重みは
人それぞれ違います。

「あなたのこと信用してます」と言っても、
その信用の尺度も人それぞれ違います。

言葉は同じでも、その時の状況や
それを言う人、聞く人によって、
その意味合いは随分と変わります。

でも常に自分の尺度で受け取って、
相手もそう思っていると勝手に思い込んで、
そのまま話を進めていくので、
あとでおかしなことになったりします。

僕たちは身近な人ほど、
その確認を取るのを面倒くさがります。

親、子供、パートナーなど。

お父さん、うるさいし、
彼は堅物だし、もういいわ、
あいつには言ってもわからん、

など。

勝手に自分の中に相手像を作ってしまって、
そのように見てしまいます。

妄想することで勝手に自分で判断して、
現実をその世界にもってくんですね。

自分の思い込みを
自分の都合のいいようにもってく。

男性のことを信じられない女性は
どんな男性が来ても信じられないし、

仕事でも、努力せず楽して儲かることを
欲してると、そういうのをずっと探します。

人間の脳は目の前のことに対して
自分が正しいと思うことしか見えません。

今は情報に溢れ、いろんな情報が出回っているし、
いろんな人がいていろんなことが起きてるけど、

そこから情報を救うのは、
自分の価値観やフィルター。

自分の価値観やフィルターがそのままだと、
ずっと同じ現実を体験していきます。

それで被害者だと思ってしまう。

でもそれは自分がその情報ばかり
すくって来てるから。

「私って運がないの」って言っていたら
いつまでたっても運がないことばかりすくって来ます。

自分に対してもそうだし、人に対してもそう。

妄想馬鹿野郎が勝手に自己完結したり、
勝手に不安になったり、
勝手に「なんだよ、てめえ」と
見切りつけたりするわけですよ。

それやってるといつまでたっても
自分の妄想世界から抜け出れません。

もし物事が自分が意図してない方向に
いくことが多いなら、自分の妄想世界に
入ってないか、チェックしてみてください。

そして妄想にふけってないで、
相手に確認をとってみましょう。

勇気いることかもしれないけど、
ずっと妄想の世界に浸っているよりマシ。

どんどん変えていけるから。
良くなっていくから。

ちゃんと確認をとって、
腹割って話をしましょう。

原田正文